UCI 問題の落とし穴: 「先入観」の恐ろしさ 

「Pioneer! CARP Caféの投稿記事を掲載します。」

愛する食口の皆様、

複雑にこじれた問題も、解決の鍵は意外と身近なところにあったりするものです。全ての食口におそらく共通していると思われるのは、神様と真の父母様と兄弟姉妹を愛する愛であり、大善のためならば自分を犠牲にしていこうとする姿勢ではないでしょうか。ですからたとえ意見の違いにより一時的にはぶつかることがあったとしても、冷静に小さな点を確認していく時には最後には相互理解と意気投合にたどり着く可能性は十分にあると思われます。

ただ問題はそのような冷静さをどこまで保てるかということがあります。食口である私達がついつい陥りやすいことですが、たとえ動機は善意であったとしても、ある先入観を持って物事を見てしまった場合には、かえって善意が裏目に出てしまうことがよくあります。今回は、このキーワードとなる「先入観」という小さなものが持つ大きな影響についての投書をご紹介しつつ皆様と共に考えていきたいと思います。

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今回の一連の事件を通して、人の持つ点や、先入というものが、の御言葉をむにも、大きく左右すことを感じます。顕進様が悪いことをしたと思い込んでいれば、顕進様の語る内容にも耳を傾けたくない方も多いでしょう。

そこで、今回は悪者の代表にされているUCIに関して取り上げることで、先入観がどれくらい影響するかを考えながら、現状を見てみたく思います。

UCIと聞けばサタンの集団とまで思っておられるかたもいるのではないでしょうか。

聖業に必死であるために、これから書くような定款(団体の基本原則)に関する内容などは考えたくない方もおられるかもしれませんが、私たちの行く道を左右することなので、読んでいただければと思います。

例えば、日本において指導者を集めて講義されたで、次のようなものがあります。講義した人は、自分は5年間、国進様に仕え、今は宣教本部に属し、亨進様に直接侍っていると自己紹介しています。このように自己紹介されれば、多くの人はその人が語る内容を信じる可能性も強いでしょう。約1時間ほどの講義の中で、怒りを示すかのように強い口調で、このように言っています。

「UCIの本来の定款(団体の基本規則)には、お父様がメシアであり、再臨主であり、真の父母であるということ、真の父母を中心として全てが決定され、真の父母様の指示を受けるようになるということがあった。その定款の中には全世界の統一教会を支援するという目的も含まれていた。しかし、この人たちはどう変えたかというと、昨年(2010)の4月11日、統一教会、Unification Church International、という名前でしたが、単にUCIという名前に変えてしまったのです。そして、定款の中から、統一教会を支援するんだという項目を消してしまった。そして統一運動ということだけ残し、そしてもっと大切なことは何かというと、UCIの法人に何か問題が起きた時、全ての資産を同じような目的を持っている他の法人に対して贈与することができるという内容に、定款を勝手に変えてしまった。これは恐らくGPFのことを指すのでしょう。」

この容を講義された時、殆どの教会員は、は本い人だ、と思うようにさせられるでしょう。

このような讒訴はあちこちから聞こえて来ます。ところで州政府に問い合わせれば、定款は誰でも取り寄せられるものです。私も自分の目で確認するために定款を見てみました。

定款は1977年に朴普熙先生のサインで最初に作られ、1980年に朴普熙先生のサインで更され、そして2010年にのサインで更されています。

まず、1977年の定款において、お父様が霊的リーダー(Spiritual leader)だ、とは言っていますが、「お父様がメシアであり、再臨主であり、真の父母であるということ、真の父母を中心として全てが決定され、真の父母様の指示を受けるようになる」とは言っていません。お父様の指示を受けるとすら言っていません。

ダンベリーの件でもわかるように、お父様が指導していると定款にあればお父様を危険にさらすことになります。

そして、お父的リであると認める、と書いてある文章が取り去られたのは1980年で、取り去ったのではないとわかりました。1980年頃と言えば、ダンベリーに至る迫害の頃ですから、お父様を守る為に、定款からお父様に対する言及を取り去ったと考えられます。

また、「UCIの法人に何か問題が起きた時、全ての資産を同じような目的を持っている他の法人に対して贈与することができるという内容に、定款を勝手に変えてしまった。これは恐らくGPFのことを指すのでしょう。」という疑惑ですが、この条項は1977年の定款にあったのに、1980年の定款では取り去られています。それを顕進様はもとに戻した、ということになります。この資産贈与の規定は、非課税の資格を得るためには、なくてはならない条項の一つと言われていますし、世界の他の国でも同じような条項が、一般の非営利団体の定款になくてはならない条項として要求されているのは見たことがあるので、GPFに贈するためというのは、誤解からた偏見と思われます。

また、名前がUCIに更されたことと、統一教会から統一運動という用語になったという件ですが、1977年と1980年の定款においても、神を崇し原理の現用によって超宗派超家的なキリスト全宗の統一を成し遂げることを目的として語っています。思い返していただければ、これこそがお父が訴えてこられたことであり、が訴えてこられたことではないでしょうか。つまり、目的は同じであるということです。1970年代から「統一教会のために存在する統一教会になれば統一教会は破滅する」とお父様は米国でクリスチャンに訴える講演文で言われています。

顕進様の昔のスピーチを見ても、自分は統一教会の会員なのではなく、神の家族の一員として、神の理想を実現するお父様の偉業を助けるために統一運動にいるのだ、と言っておられるので、昔から変わらない姿勢であると思われます。

世界で超宗教超教派的なことをしてみればわかりますが、「教会」という言葉は、すぐに単一組織を連想させます。

統一教会( Unification Church International )と聞けば、人は自分たちの統一教会の組織の発展のための団体で、超宗教超教派的なことなど本当は関心がない、と受け取られます。超宗教超教派運動をする人は名称変更をは歓迎するでしょう。

様々な責任分担をしている人がおられるでしょうから、超宗教超教派運動というのはピンと来ないかもしれません。

それも御旨の一つです。お父様は常に自分の教団を犠牲にして、新聞社を造ったり、飢餓問題に取り組んだりして来られたのではないですか。何の為に日本の教会員が苦労しましたか。そして、自分の教会の発展の為に努力するのと、自分の教会を犠牲にしても世界を神のものにする為に他の宗教に働きかけるのと、どちらを神は喜ばれるでしょうか。

UCIと名称変更してでも、超宗教超教派の御旨をなそうとすることがそれほど悪いことでしょうか。

更に、1977年の定款には原理を教えるということが目的にあったのに定款から取り去った、と怒る人も見たことがありますが、今は原理の本だけがあるのではなく、お父様は8大教本に関して語っておられます。2010年の定款で「統一運動の神と原理の普及」となっているのが本いことでしょうか。

UCIの定款に関する誤解に関しては、たとえ間違ったことを吹き込まれた人でも、実際の定款を見れば「間違ったことを聞いていた」と理解する姿を確認しました。顕進様の動機に対する誤解は目に見えないので、誤解を解くのが難しいですが、定款などは目に見える証拠があるからでしょう。

顕進様は悪い人、と思って全てを見ている方も多くいるでしょう。あるいは顕進様を屈服させることが神の御旨だと思っている方もいるでしょう。しかし、その観点が本当に正しいのでしょうか。

を屈服させるという名目のもとで、際には潰し、あるいは殺しとでも言えることが、目的のには手段を選ばないと言わんばかりに進行しています。そこに加担した後で、点が間違っていたとわかったらどうするのでしょうか。顕進様はお父様から「お前のしていることは間違っている」と完全否定されてから数年後に「お前のやったことは私の願いのとおりだった」と言われるような路程を10年以上繰り返しています。

もし数年後に顕進様は正しかったとわかったらどうするのでしょう。

御言葉を聞けば聞くほど私には、顕進様という方は御旨に対して、神様からお父様に与えられた使命(目的)を果たすために最善を尽くすということにおいて、誰よりも真剣な方であると思います。お父様の本来の願いは何か、を常に考えながら歩まれる真剣な姿を見ます。UCI定款変更に関連して例を挙げたように、人の観点が判断を偏らせるのではないでしょうか。顕進様に対して、間違った情報を信じた故の誤解がないか、振り返ってみることも必要ではないでしょうか。

韓国・W-CARPカフェ・匿名討論コーナー(日本語)

2011.05.17・より引用

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